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名古屋南部地域での取り組み

第2回 統一吸入指導箋はどのように運用するか

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名古屋南部地域では、喘息やCOPDの治療における吸入療法のアドヒアランスを高めることを目的に統一吸入指導箋を作成し、運用しています。
今回は、統一吸入指導箋の運用方法について、名古屋掖済会病院副薬剤部長の中村敏史先生と、中部労災病院主任薬剤師の中根茂喜先生に、お話をお伺いします。

名古屋掖済会病院
副薬剤部長
中村敏史先生

中部労災病院
主任薬剤師
中根茂喜先生

――統一吸入指導箋を地域の病院、保険薬局へ普及させるために、どのような取組みをしてきたのか教えてください。

ワークショップの様子

中村先生:
事前に「統一吸入指導箋を作ったので、指導箋をもった患者様が来たら吸入指導をお願いします」とお知らせするだけでは、保険薬局の薬剤師の先生方は戸惑いますよね。
そこで私たちは、3つのことを行いました。
1つは、保険薬局の薬剤師の先生方を集めて実施する、年2回のワークショップです。
このワークショップでは、参加者が「薬剤師役」「患者役」「評価役」に分かれて、吸入器のトレーナーを実際に使いながら、ロールプレイングで研修を行います。

中根先生:
もう1つは、名古屋南部地区(熱田区、中川区、港区、南区)の薬剤師会に所属する、およそ250の保険薬局すべてに「吸入器のトレーナー」「補助器」「指導箋」の袋詰めセットをつくり配布したことです。
現在、喘息、COPDで使用されている吸入器はおよそ20種類ほどあります。
私たちは、メーカーの協力を得て、ほぼすべての吸入器トレーナーを集めて袋詰めし、統一吸入指導箋の導入開始のタイミングにあわせて配布しました。
そして3つ目として、地域の医師会講演会や、その他の講演会の機会に、医師・薬剤師の先生方に向けて、統一吸入指導箋の取組みを積極的に紹介しています。当初、病院と関連する保険薬局で始まった取組みですが、今では一部の開業医の先生方から統一吸入指導箋を使いたいという声があがり、確実に運用が広まっています。

――統一吸入指導箋の導入によって、どのようなメリットがもたらされましたか。

中村先生:
最大のメリットの1つは、病院と保険薬局で継続した患者様の吸入療法をサポートできるようになったことです。
統一吸入指導箋には、このように「薬剤師から医師へ」という指導結果を記載する欄があります。
この欄を設けることで、病院から保険薬局へ一方的に吸入指導の依頼をするのではなく、吸入指導の内容、結果を院内・院外で双方向性に共有できるようにしました。

統一吸入指導箋の全体

統一吸入指導箋の全体

統一吸入指導箋の一部拡大

統一吸入指導箋の一部拡大

中根先生:
私たちの病院では、保険薬局からのフィードバックは、直接薬剤部のFAXに届くようにしています。私たちはこれら1件、1件に目を通しています。もし、フィードバック欄に記載がなければ保険薬局へ問い合わせの電話をかけたりもします。保険薬局から届いたフィードバックの内容は、もちろん医師が次回の診察前に確認しています。

中村先生:
保険薬局からは、服薬指導の内容が詳細にフィードバックされてきます。
患者様の理解が不十分であれば、次回診察時に患者様をフォローし、院内で再度患者様への吸入指導を行います。
また、統一吸入指導箋を使用した保険薬局での継続した吸入指導も期待されます。
しかし現状では、統一吸入指導箋は「吸入薬を初めて使うとき」「吸入薬が変更になるとき」といった限られた場合に出されることが多く、残念ながら、まだ継続的な吸入手技の再確認を行うことを目的に出されることはほとんどありません。

中根先生:
将来的には、医師から統一吸入指導箋が出されなくても、吸入手技が自己流になってアドヒアランスが低下するといわれている半年後、または1年後には、保険薬局で自主的に吸入手技を再度確認し、病院にフィードバックしてくれるようになったらと考えています。この統一吸入指導箋ができたことで、保険薬局から病院へ情報を伝える手段ができましたので、ぜひ継続的な吸入指導ツールとして活用していただきたいと考えています。 

――ありがとうございました。
次回は、統一吸入指導箋を用いた吸入指導のポイントについてお伺いします。