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てんかん診療に関する「診療報酬」

【編集協力】 医療法人 森川クリニック 久保田 裕子 先生

てんかん指導料【250点】

「てんかん指導料」は、小児科、小児外科、神経科、神経内科、精神科、脳神経外科、または心療内科を標榜する保険医療機関で、当該標榜診療科の専任医師が、入院以外のてんかん患者さんまたはそのご家族に対して療養上の指導を行った場合、月1回に限り250点を算定できます。

  • 初診日または退院日のある月に関しては、てんかん指導料が「初診料」または「入院基本料」に含まれているため、初診日または退院日から1ヵ月を経過した日以降まで算定できません。
  • てんかん指導料を算定するためには、診療計画および診療内容の要点を「診療録」に記載する必要があります。
  • 電話等によって指導が行われた場合は算定できません。
  • てんかん指導料を算定した場合は、「小児特定疾患カウンセリング料」、「難病外来指導料」、「小児悪性腫瘍患者指導管理料」、「小児科療養指導料」、「在宅療養指導管理料」などを重複して算定することができません。
  • てんかんの患者さんあるいはご家族に対して、担当医が一定の治療計画のもとに、対人関係の改善や社会適応能力の向上などを図るための指示、助言等を行った場合は、通院・在宅精神療法がてんかん指導料と同時に算定できます(5~30分未満:330点算定、30分以上:400点算定)。なお、20歳未満の場合は、1年間は350点が加算されます。(従前は、対象精神疾患に伴わなければ算定できないとされていました)

特定薬剤治療管理料【単剤470点】

「特定薬剤治療管理料」は、投与薬剤の血中濃度を測定し、その結果に基づいて薬剤投与量を精密に管理した場合、単剤につき月1回に限り470点を算定できます。

  • 薬剤治療管理を開始した初回月に限り、従来の算定料に280点を加算できます。
  • 2種類以上の抗てんかん薬が投与されている患者さんでは、当該月において複数薬剤の血中濃度を測定した場合は、2回に限り算定できます
  • てんかん重積状態の患者さんに対し、抗てんかん薬の注射等を行った場合は、所定点数にかかわらず、1回に限り740点を算定できます。
    (ただし、てんかん重積の特定薬剤治療管理料を算定すると、当該月のこれ以外の特定薬剤治療管理料は算定不可)

※:別の疾患に対して別の薬剤を投与した場合もそれぞれ算定できる
(例.てんかんに対する抗てんかん薬と、気管支喘息に対するテオフィリン製剤の両方を投与する場合)

脳波検査

てんかんの診断・治療において脳波検査は必須です。ルーチン検査としての脳波検査と、発作時脳波捕捉を目的とした長時間の脳波検査があります。

脳波検査【基本600点】

  • 過呼吸、光刺激による負荷検査を含む8誘導以上の脳波検査を行うと600点を算定でき、睡眠賦活検査も行うと250点を加算できます。
  • さらに、脳波検査判断料として180点の算定もできます(他施設で記録された脳波を判読した場合は、判読料70点)。
  • 新生児・乳幼児の脳波検査では、新生児で80%、3歳未満の乳幼児で50%加算できます。

長期脳波ビデオ同時記録検査【1日につき900点】

  • 長期脳波ビデオ同時記録検査は、難治てんかんの患者さんに対し、てんかんの手術前後に行った場合、患者さん1人につきそれぞれ5日間を限度として900点を算定できます。

終夜睡眠ポリグラフィー【月1回3,300点】

  • 睡眠中に多発するてんかん発作を有する患者さんで、重篤な睡眠、覚醒リズムの障害を伴う場合、脳波、眼球運動、およびおとがい筋筋電図をすべて実施し、睡眠中8時間以上連続して測定・記録すると、月1回を限度として3,300点を算定できます。

薬剤管理指導料1(特に安全管理が必要な医薬品が投薬されている入院患者に対し)【週1回380点】

「薬剤管理指導料1」※1は、抗てんかん薬など特に安全管理が必要な医薬品※2を投薬、または注射されている患者さんに対し薬学的管理指導を行った場合、週1回に限り、月4回を限度として380点を算定できます。

  • 薬剤管理指導料は、当該保険医療機関の薬剤師が医師の同意を得て、薬剤管理指導記録に基づき、直接、服薬指導や服薬支援、その他の薬学的管理指導※3を行った場合、週1回に限り算定できます。
  • 当該保険医療機関の薬剤師は、患者さんごとに作成する「薬剤管理指導記録」に下記の事項を記載し、最後の記入の日から最低3年間保存する必要があります。(患者さんの氏名、生年月日、性別、入院年月日、退院年月日、診療録の番号、投薬・注射歴、副作用歴、アレルギー歴、薬学的管理指導の内容、患者さんへの指導および患者さんからの相談事項、薬剤管理指導等の実施日、記録の作成日およびその他の事項)
  • ※1:「薬剤管理指導料1」:特に安全管理が必要な医薬品が投薬または注射されている患者さんに対し(380点)
    「薬剤管理指導料2」:1の患者以外の患者さんに対し(325点)
  • ※2:抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、不整脈用剤、抗てんかん剤、血液凝固阻止剤、ジキタリス製剤、テオフィリン製剤、カリウム製剤(注射薬に限る)、精神神経用剤、糖尿病用剤、膵臓ホルモン剤、抗HIV薬
  • ※3:処方された薬剤の投与量、投与方法、投与速度、相互作用、重複投薬、配合変化、配合禁忌等に関する確認、患者さんの状態を適宜確認することによる効果・副作用等に関する状況把握を含む

脳刺激装置植込術(頭蓋内電極植込術を含む) 【片側65,100点】【両側71,350点】

薬物療法、他の外科療法、および神経ブロック療法の効果が認められない慢性難治性疼痛、または振戦等の神経症状の除去もしくは軽減、あるいはてんかん治療を目的として行った場合に算定できます。

  • 脳刺激装置植込術が片側の場合は65,100点、両側の場合は71,350点が算定できます。
  • 手術にあたり、脊髄誘発電位測定等を行った場合は、「脊髄誘発電位測定等加算」として3,130点を加算できます。

迷走神経刺激装置植込術 【24,350点】

本手術は、てんかん外科治療に関する専門の知識および5年以上の経験を有する医師により行われた場合に算定できます。また、当該技術の実施にあたっては、日本てんかん学会、日本てんかん外科学会、日本脳神経外科学会の共催による講習会(※4)を受講しなければなりません。(迷走神経刺激療法と刺激装置植込術に関するガイドラインを参照)

在宅迷走神経電気刺激治療指導管理料 【810点】

てんかん治療のため植込型迷走神経刺激装置を植え込んだ後に、在宅においててんかん管理を行っている患者に対し、装置の状態について確認・調整等を行ったうえで、指導管理を行った場合に算定できます。

植込術を行った日から起算して3ヵ月以内の期間に指導管理を行った場合には、導入期加算として140点加算されます。本管理にあたっては、※4の受講が必要です。

【参考】監修/静岡てんかん・神経医療センター 名誉院長 藤原 建樹
編集/静岡てんかん・神経医療センター 臨床研究部長 高橋 幸利
『小児てんかん診療マニュアル 改訂第2版』 診断と治療社 2010年
【参考】平成28年度診療報酬 厚生労働省告示52号